西村ロボットクラブ主催 第1回ロボットパーティ結果報告
NRC事務局 Gomibuchi
2001年4月28日、川崎日航ホテルにおいて第1回ロボットパーティを行いました。企業の方を中心に18人の方に出席して頂き、食事を交えながらロボットの情報交換を行いました。あっという間の2時間でした。
会場にはロボットの展示
バトルボット参加報告
最初に西村ロボットクラブの西村より、アメリカの「バトルボット」出場報告をビデオにより行いました。そこで、日本には無いタイプのロボットショー、エンターテイメントとしてのロボット競技の魅力が熱烈に紹介しました。同じ形のない独創的で魅力的なロボットや、似た形のロボットにはブーイングが起こる観客席、100kgクラスのロボットの迫力あるぶつかり合いやノコギリ・ハンマーといったフィールドのギミックの面白さ、プロレスを思わせるカメラワークや独特の演出など、日本のロボットコンテストにはなかなか見られない、「観客が楽しめる」ロボットイベントの魅力が紹介され、日本での可能性についての話題で盛り上がりました。
一方では、このような危険なロボットを安全に扱うための技術やノウハウの必要性を提案しました。将来、ロボットが社会や家庭に入る時には、セキュリティを含めてロボットを安全に動かせなくてはいけません。危険なロボット競技を「くさい物にはフタ」のように無視するのではなく、操縦者の認証や暴走を防ぐ技術を積極的に開発しなければならないということを主張しました。
バトルボットの説明
さらに、ロボット技術者の地位向上のための環境づくりについての提案しました。バトルボットでは、技術力のある個人にはスポンサーがつき、資金を援助します。ロボット1台が200万程度にもかかわらず優勝賞金はたった60万なのは、企業がスポンサーにつき、テレビで放映されコマーシャルになることで金銭面のバックアップがなされているからです。日本のロボットコンテスト参加者は、(特に社会人は)厳しい資金環境でロボットを作っています。このような方たちをきちんと評価し、支える環境を整える必要があります。
ロボット大会の提案--------日本でのロボットショー開催へ-------------
大型SUMOロボット 大型の相撲ロボットによる戦い。
NRCではバトルボットのような大型のロボットコンテストの日本での実現に向けて活動しています。以下のシミュレーションでも分かるように大型化することにより、迫力ある戦いとなります。
最近の吸引型相撲ロボット(50Kg) 吸引無し(3Kg) 100Kg級のロボット(土俵10倍)
現在富士ソフトABC殿にて、このロボコンの詳細については検討が進められています。
(*最初は10Kgクラス?, 今年の全日本相撲ロボット大会で試作機による戦いがある模様です。)
NRCでは今後もアイデアを提案して行きます。皆様からのご意見をお願いします。
ロボット格闘技
二足歩行ロボットによる戦い。
ホンダのASIMOやソニーのSDRのように二足ロボットが開発されています。また個人で開発しているロボットも歩行できるレベルとなってきています。このような方々の開発促進のためにも歩行ロボットによる格闘技大会を実現したいと思っています。
歩行ロボットによる格闘技大会は株式会社ベストテクノロジー殿にて検討が進められています。
(*優勝賞金100万以上、参加者には10万円程度の援助があるということのようです。楽しみです。)
(*ホンダは人間型ロボット「ASIMO(アシモ)」の家庭向け小型モデルを開発するそうです。 http://news.yahoo.co.jp/headlines/nkn/010502/nkn/081000000_nkn000007.html こんなロボットも参加できるといいですね。)
(*バンダイ殿はラジコンで操作する歩行ロボットを開発しているそうです。これも参加OK?)
参加者からのロボット秘話
参加されたOA研究所の藤原社長からは、相撲ロボット大会設立時のお話や、これからの大会についてのウラ話を語って頂きました。バンダイの須田さんからは、商品開発にまつわる面白いお話や、現在発売中の「BN−1」、「ワンダーボーグ」の紹介があり、SONYの森永さんからは、ご自身が参加されているマイクロマウス競技についての体験談や、二足歩行ロボット「SDR−3X」のお話を頂きました。最近一部で盛り上がりを見せている中国のロボット「先行者」に関連したお話をロボマガ館の津軽店長から頂きました。
多くの方からご挨拶
参加者の記念写真
今後の予定
第2回のロボットパーティは、2001年秋を予定しております。