私の作ったBattleBotを紹介します。名前はアイアンイーグルです。
そもそも鉄人28号や鉄腕アトムをイメージして作り始めたものです。鉄人28号は正太郎少年がプロポでコントロールするわけですが、たった2個のレバーで何でもできるのです。まさにこれをイメージしています。ラジコンのプロポでは情報量が少なく、半自立型の制御には使うのが困難です。そこで使用したのが、微弱電波による通信です。RS232Cポートに微弱電波用の無線をとりつければ、RS232Cでロボットがコントロール可能になります。右の画面は最初に作ったパソコン側のロボットコントロール画面です。まずパスワードの入力が求められます。これにより、他人からの妨害電波やコントロールはできなくなります。かならずコマンド毎に、パスワードをつけて転送します。これがあわなければロボットは動作しません。また、一定時間電波ごとに通信を維持しているよと言うコマンドを転送します。これによってロボットは、命令どおりに動作します。このコマンドがなくなるとロボットは問題が発生したと判断し、自動モードに入ります。
NRC(西村ロボットクラブ)のメンバーでこのロボットのテスト中、ロボットのアンテナの上に鉄板をおいてしまったものだから、この維持コマンドが届かなくなり、ロボットが自立モードに入ってしまいました。このときは3人のメンバーがロボットに倒され、2名が負傷を負う事故が発生しました。この事故以来、自動モードは廃止し、停止モードとしました。実際のロボット大会ではぜひ使いたいものです。しかし誰がロボットを停止するのでしょう。バッテリーがなくなるのを待つしか、ないのでしょうか?
このようにロボットのセキュリティーの問題やロボット事故防止の研究はこれから不可欠となるでしょう。鉄人28号や鉄腕アトムがいっぱい道路をあるいてことを想像すると、こわくなるのは私だけでしょうが?しつかりしたセキュリティーや人を攻撃しないなどの方策の研究が必要でしょう。
画面では動くためのボタンは4個しかありませんが、実はパソコンのキーに対応した自立コマンドが隠されています。またアイアンイーグルの首の部分にはエアーバックを搭載しました。このエアーバックの爆破はかなり危険です。安全性を確保するためにはダミーエアバックによる試験を続けました。
アメリカの大会では日本との電波法の違いなどがあり、プロポでコントロールする方が安全だろうと考え、受信機の信号をコンピューターに取り込みコントロールする方法に変更しました。
しかしこの場合は、とてもエァバックが使える安定性は得られませんでしたのでこれは取り外しました。
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